行政書士のみつおです😀
最近、ニュースでインフレの話題があがっています。
アメリカのインフレは厳しいらしいです。
原油の値段が上がって、賃金も上がって、さらに物価も上がっているのです
日本でも、サイズが小さくなって同じ値段の商品が出てきました。
食料品の値段が上がるのが一番厳しいです😢
相続した遺産の中には、有価証券・投資信託などが含まれている場合があります。
そういった時価が変化する投資性商品の時価は、時として大きく乱高下します。
遺産分割時に1臆円あった株式等の時価はが8,0000万円まで下落しました。
この時価のまま3人に均等に分割すると、2,600万円になります。
Aさんとしては、2,600万円を分割することを求めるでしょう。
ただ、相続税申告書には株式等は1億円という記載があります。
相続税は、相続発生日における相続税評価額を基準に相続税が計算されます。
このような状況で、3人は当初3,300万円ずつ分割されるという期待がありました。
BさんCさんは3,300万円を分割することを求めるでしょう。
時価は変動するので、そのまま売却せずに持っておけば時価は戻るかもしれません。
だからこそ、基準となる日、基準となる価格という前提条件を定めておく必要があるのです。
■遺産分割不調時はどうなるか
意見が割れて、遺産分割が成立しなかったらどうなるでしょうか。
相続税申告期限内に遺産分割が成立しなくても、相続税の申告と納税は必須です。
そのため、相続人3人は協力して高額な相続税を収めることになってしまいます。
また、当事者間の話し合いにより遺産分割が成立しなかったときは、調停や家事審判など家庭裁判所が関与して手続きを進めることになります。
調停では、話合いを行ったときに株価が下落していれば、その下落した価格を基準に話し合われるため、Aさんの主張が認められる可能性が高くなるでしょう。
しかし、調停が成立せず不調に終わり、家事審判となった場合どうなるでしょうか。
審判官が選択する遺産分割方法の優先順位は、まず「現物分割」です。
株式を銘柄ごとに分割することが可能であれば、BさんCさんは株式等の現物を相続することになってしまいます。
投資の知識があればこれでもいいのでしょうが、扱いがわからなければ戸惑ってしまいますね。
このように、相続税の申告と納税の期限はシビアに迫ってきます。
遺産分割が成立しなかった時のデメリットを考慮して話し合うことも必要です。
■結び
- 前提条件を決めておく
- 相続税申告期限まで遺産分割協議が成立しなかったときのデメリットを話し合う
こういったことを念頭に話合いを行っていけば乗り切れるのではないでしょうか🙂
デメリットを認識した上で、期限を決めて譲り合うことが肝要です。
様々な局面でどうすれば良いか、行政書士が相談に乗ります。