行政書士のみつおです😊
コロナの新規感染者が急増して、周囲の環境が大きく変わりましたね。
その変化したものの一つに、アメリカの長期金利があります。
金融緩和政策により、ずいぶんと低金利が続きました😅
それが今年から、段々と金利を上げていく方向になるようです😅
これによっても、大きな変化が訪れそうです。
株を持っている人は買い時となるでしょうか🙂
前回まで、遺産の中に、有価証券・投資信託といった、時価が変動する資産を相続する際の注意点について説明してきました。
ところで、そういった被相続人が取引している証券会社は、最近ではネットで完結している会社が多いです。
被相続人が取引している会社のことを知らず、たまたま郵便物が届いて知る、ということもあるでしょう。
今回は、ネット証券と取引されている時の注意点について説明します。
■ネット証券を活用時の注意点
ネット証券は、IDとパスワード類がなければ口座にアクセスできません。
どこに口座があるか、知らなければ途方にくれてしまいますね。
こういった金融機関に預けている預金や証券も相続財産になります。
それらは名義変更や払戻しをしていかなければいけません。
そして、一般的には、ネット証券の相続手続きは通常の店舗で窓口がある証券会社よりも時間がかかります。
ネット証券では全て郵送のやり取りとなるため、戸籍謄本や印鑑証明書・遺産分割協議書など一式原本を取られてしまうからです。
店舗がある証券会社であれば、原本書類を一度窓口に持参することで、原本は返却してくれます。
しかし、郵送での対応しかできないネット証券では、それができません。
また、そもそもネット証券のことを知らないまま遺産分割してしまうと、そこに預けている株式や投資信託が相続財産から漏れてしまうという点でも大変になります。
前回までは現物の株式を相続している事例を取り扱っていましたが、被相続人によってはより大きいリターンを狙った取引をしている場合があります。
FX(外国為替証拠金取引)や株式でも信用取引をしている場合などです。
これらも相続税や遺産分割の考え方は、現物の株式と大きくは変わりません。
相続税の申告は、相続が開始した時の評価額を基準に考えます。
また、遺産分割は決済しなければ損益は確定しないので、基準となる日、基準となる価格などの前提を決めておくことも同じように重要です。
■結び
今回は、被相続人がネット証券で取引をしていたときの注意点を説明しました。
ネット証券の手続きは、店舗に窓口がある証券会社よりも時間や手間がかかるものです。
そのくせ、家族(相続人)にとってその取引があるかどうかもわかりにくいものです。
ネット証券は郵送でのやりとりが多いので、その間待っている時間は他の相続手続きが止まります。
順序よく相続手続きを進めていくのが重要になります🙂
ネット証券との取引があるとき、どのように相続手続きを進めれば良いか行政書士が相談に乗ります😀